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「Scrapbox Drinkup #9」面白活用法から悩み相談まで。LT大会!

· #イベントレポート
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ドキュメント共有サービス「Scrapbox」を提供するNota Inc.が、ゲストを招き、ScrapboxのユーザーやScrapboxに興味をもつ人達とカジュアルな情報交換を行うScrapbox Drinkup。

2019年6月17日(月)に開催されたDrinkupは、さまざまなScrapboxユーザーによる「LT(Lightning talks)大会」!

業種や利用シーンといったテーマをあえて設けず「自分のScrapbox利用について語りたい!」という5名に登壇していただきました。

今回会場としてお借りしたのはGINZA SIX内にある株式会社プレイドさんのオフィス。

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時間が近づくと参加者が続々と集まり、広々とした人工芝に思い思いに腰を下ろします。

今回は約40名中、半数が初参加でしたが、雰囲気はいつも以上にリラックスムード。

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お好みの飲み物を手に取り、Nota Inc 代表 洛西一周の「乾杯!」でDrinkupスタートです!

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LT1人目:silloiさん「本を手放しても所有感を満たしてくれる。Scrapboxで作ったバーチャル本棚」

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まず最初に登壇したのは、teamLabでエンジニアを務めるsilloiさんです。

silloiさんは無類の読書好き。自宅の引越しをする際、荷物の3分の1が本であることに気付いて整理することを決意したとき、Scrapboxを利用した「バーチャル本棚」を考案したそうです。

 バーチャル本棚とは
  •  例え本を手放しても、「自分がこの本を持っていたという記憶は残しておきたい」という、所有感を満たすサービスを求めて考案した。イメージは音楽のプレイリストのようなもの。
  • Scrapboxにこれまでに読んだ本のタイトルを記載する。「ジャンル」や「書影」でタグ付けすることで情報を整理できる。また、「読み始めた日」や「読み終えた日」でタグ付けすることで、自分がいつどんなことに興味があったのかがわかる。
  • 基本的には誰かに共有するためではなく、自己満足のためのページだけど、人に見せると自分の本の趣味がバレて、それはそれで楽しい。
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LT2人目:Sawachinさん「Scrapboxは“芋掘り”であり“広大な公園”」

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続いての登壇者は株式会社ネットプロテクションズのマーケットデータサイエンスに所属するSawachinさん。2018年からScrapboxを本格的に利用し始め、目下社内浸透のために注力中。現在は全社員500人中、200人がScrapboxを使っているそうです。

Scrapboxを仕事で利用することで、取り組んだ施策や実験に関する課題を履歴で残せるようになり、以前よりもトライ&エラーに挑戦するタフな組織になった。そして、会社で働くのがより楽しくなったと、Sawachinさんは実感しているようです。

また、業務外では奥さまとのやりとりでもScrapboxを使い、家族イベントもScrapboxで計画するなど、かなりの愛好家。PCの裏側にもその想いが滲み出ていて嬉しい限りです!

そんなSawachinさんにとってScrapboxとは一体どんなものなのでしょうか。

Sawachinさんが考えるScrapboxとは?
  • Scrapboxは「芋掘り」。ひとつのことを調べるだけで関連知識が芋づる式に出てきて楽しい。
  • Scrapbox「広大な公園」。周りを見渡すとみんながいて、思い思いに遊んでいるかのよう。その様子を見るのが楽しい。
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LT3人目:sudooowさん「今月コメダ珈琲に何回行ったかすぐにわかる。Scrapboxを利用してライフログを記録」

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1人5分間という短い制限時間をフルに使った秀逸なLTが続きます。3人目はsudooowさん。silloiさんと同じように、主に個人利用でメモとしてScrapboxを活用。何気なく思いついたアイデアなどを記録し、忘れた頃に見返して自分自身の考えに共感するという体験を楽しんでいるそうです。

そんなsudooowさんが愛してやまないのが、皆さんご存知、喫茶店の「コメダ珈琲」。あまりにコメダ珈琲が好きすぎて、なんとScrapbox上に自分が月に何回コメダ珈琲に通ったのかが一目でわかるカレンダーを作成してしまいました。

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sudooowさんが作成したコメダ珈琲専用アクセスログカレンダー
  • 「Pixela」というWebサービスを使って、Scrapbox上で自分のライフログを見られるようにした。
  • iPhoneのウィジェット一覧に「コメダに行ったら押すボタン」が表示され、押すとScrapbox上でその日のマスの色が変わる。
  • ライフログを記録するカレンダーとして、さまざまな用途で利用可能。
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LT4人目:ryo katoさん「Scrapbox倦怠期中。芽生えた愛は本物なのか?」

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4人目に登壇したryo katoさんは、Scrapbox利用歴は通算4ヶ月というビギナー。エンジニアとして、調べたことをまるでチラシの裏にメモをするような感覚で気軽に書き溜めているそうです。しかし、その活用方法に悩むこともあり、現在は“倦怠期”とのこと。今回は先輩ユーザーの声を聞こうと、あえて登壇して、悩みを発表してくれました!

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ryo katoさんがScrapbox倦怠期中に考えていること
  • Scrapboxは雑なメモを放り込んでおく場所。下着や靴下など、洗濯したものをたたまずにまとめて入れておくカゴのような役割。そこから適当に引っ張り出して、使いたい時に使うことができる。そんなイメージ。
  • テーマごとに複数プロジェクトを作成して使い始めたところ、各プロジェクトを更新するのが面倒で使わなくなってしまった。
  • 最初からリンクをキレイにつけようとするとうまく活用できない。
  • 倦怠期の中、自分でデザインを変えてみたら、モチベーションアップにつながった。

LT5人目:増井俊之(Nota Inc. CTO / Gyazo & Scrapbox発明者)「ScrapboxとGyazoでできる写真管理

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ryo katoさんのお悩み相談。登壇後、きっとたくさんの先輩ユーザーからアドバイスをいただけたのではないでしょうか?そして、5人目はNota Inc. CTOでScrapbox発明者の増井。場内からは「増井さんも普通にLTやるんですね(笑)。」という声もあがる中……増井はScrapboxの新たな活用方法を提案しました。

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ScrapboxとGyazoを使ってできる写真管理のススメ
  • Scrapboxとともに、画像をキャプチャー&アップロードしてシェアできるソフト、Gyazoを併用することで写真の管理ができる。
  • 手順は以下の通り
    1. 写真は全部Gyazoにアップ
    2. 1枚ごとにScrapboxページを作る
    3. 撮影時刻をタイトルにする
    4. 説明や地図、リンクなどの情報を書き込む
    5. 特定の日/月のページを作って写真のサムネイルを並べる
  • フォルダ名は考えなくてよい。写真同士がタグですぐにつながる。また、タグをつけた瞬間に効果が得られて楽しい。
  • ズーミングのようにブラウズできる。
  • 他人からもらった写真なども同じように管理できる。
  • 地図から旅行やイベントの写真を検索できる。
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開発者トーク:shokai(Scrapbox開発者)「過去バージョンを表示するPage History Modeを実装!」

LT大会に続いて、Scrapboxの開発者shokaiによるトーク。Drinkupではすっかり恒例になっている開発者トークですが、今回は初めての参加者も多いということで、改めてScrapbox開発の裏側のエピソードからスタートし、続いて最近実装した新機能を紹介しました。

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Scrapbox開発の進捗報告
  • ページの過去のバージョンを表示する「Page History mode」を実装した。プロジェクトメンバーのみ閲覧可能。
  • スクロール位置の復元が可能になった。前のページに戻った際、スクロール位置が復元される。
  • iOSを外付けキーボードで操作する際もカーソル移動が可能になった。
  • Scrapbox、Android版PWAに対応。起動から記事閲覧までネイティブアプリのようにサクサク動作する。オフラインでの記事閲覧も可能。
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さらに盛り上がる!懇親会&飛び入りLT

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予定されていたプログラムが終了した後は、懇親会と並行して、引き続き自由参加によるLT大会!

成蹊大学法学部教授の塩澤一洋さんや大滝建築事務所の大瀧雅寛さん、会場をお貸しくださった株式会社プレイドのyamanokuさんなどが登壇し、アイデア溢れるScrapboxの活用についてご紹介くださいました。

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Nota Inc 代表の洛西も登場。

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「先日Nota Incのロゴを一新しました!」

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これまでとは違ったラフな雰囲気でユーザー同士のコミュニケーションの場となった今回の「Scrapbox Drinkup #9」は、大きな盛り上がりの中終了。次は記念すべき10回目!初めての方も、ぜひお気軽にご参加ください!

また、Nota Inc.では今後のScrapbox Drinkup開催に向けて、テーマや会場を募集しています。 こちらから書き込みが可能です。

Scrapboxをご利用いただいている団体や、企業のご担当社様からのご連絡をお待ちしております!

( 文・写真 下條信吾)